画像提供:海上保安庁

海上保安庁は2025年8月26日(火)、令和8年度予算の概算要求の概要を公表した。概算要求額は3,177億円で、令和7年度要求の1.14倍となる。この中で、3,500トン型、通称「みやこ型」大型巡視船の追加導入に関する計上が盛り込まれた。

海上保安庁の3,500トン型巡視船は、2020年2月に就役した1番船の巡視船「みやこ(PL-201)」以降、これまでに「おおすみ(PL-202)」、「やえやま(PL-203)」、「あまみ(PL-204)」の4隻が就航している。今後、2024年度に進水した「ごとう(PL-205)」、「だいとう(PL-206)」のほか、2026年度に2隻、2028年度に1隻の就役が計画されていた。

今回公表された令和8年度概算要求は、これらに加え、2029年度就役の3,500トン型巡視船として、新規に2隻、29.1億円が計上された。2隻分は令和8年度から令和11年度にわたって4カ年に渡り計上されていく計画。なお、令和8年度概算要求では、3,500トン型巡視船の導入として、2026年度就役の2隻、2028年度就役の1隻分の計3隻分が継続計上されているほか、令和6年度に新規に計上された1,500トン型巡視船4隻分も継続して計上、継続分の総額は7隻188.4億円となっている。

なお、新規・継続分いずれも、大型巡視船の予算目的は、「中国海警船の大型化・武装化や増強への対応に加え、中国海警船や大型中国漁船の大量来航など、あらゆる事態への対処を念頭に、これらに対応するための巡視船等の整備のため」とされている。


情報発表元:海上保安庁 - 令和8年度 海上保安庁関係 予算概算要求概要
 
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