画像提供:神戸大学 海事博物館

神戸大学は2025年7月25日(金)から神戸市東灘区の神戸大学海事博物館において、戦後80年企画として2025年度企画展「太平洋戦争時の日本商船~神戸高等商船学校と梅木信子の願い~」を開始した。会期は2026年5月22日(金)までで、戦時中に徴用された日本の商船や神戸高等商船学校の関わりについて紹介する。

同展は、太平洋戦争期に戦場と化した広大な海域において、日本の商船隊が担った多様な任務と、攻撃によって多数の船が沈没し多くの命が失われた歴史を伝える内容となっている。とりわけ、神戸高等商船学校の卒業生およそ800人が戦没した事実にも焦点をあてている。これらの展示を通じて、戦争の教訓を再確認するとともに、今後の海技者教育のあり方を考える契機とする構成。

開館日は祝日を除く月・水・金の13時30分から16時までで、2025年8月7日(木)から8月29日(金)、12月15日(月)から2026年1月16日(金)、2月16日(月)から3月13日(金)、4月29日(水)から5月8日(金)の期間は休館。

また、関連イベントとして、2025年11月22日(土)には第15回海事博物館市民セミナー(2025年度神戸大学大学院海事科学研究科公開講座)が開催される。当日は13時開場、13時15分開会となっており、11時から12時40分まで博物館展示室も臨時開館される予定。

市民セミナーでは、「戦没した船と海員の資料館について」と題した岡村世紀一氏(戦没した船と海員の資料館)による講演と、「神戸高等商船学校と梅木信子の願い」と題した矢野吉治氏(元神戸大学大学院海事科学研究科教授)による講演が行われる。会場は神戸大学深江キャンパス総合学術交流棟1階の梅木Yホールで、参加費は無料。定員は申込順で100名となっており、申込期間は7月2日(水)から11月19日(水)までとなっている。


情報発表元:神戸大学 海事博物館 - 戦後80年企画 2025年度企画展 「太平洋戦争時の日本商船~神戸高等商船学校と梅木信子の願い~」
 
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