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帆船日本丸記念財団は2025年8月9日(土)から10月13日(月・祝)まで、横浜みなと博物館特別展示室で企画展「柳原良平をかたちづくるもの―船・アンクルトリス・そして横浜」を開催している。2015年の逝去から10年となる節目にあわせ、柳原良平氏の創作活動の核となった3つのテーマに焦点を当て、約400点の作品が展示される。
展示は「船」、「アンクルトリス」、「横浜」の三部構成。「船」のコーナーでは、子供の頃から愛した船を切絵、油彩、水彩、リトグラフなど多様な技法で描いた作品が紹介される。寿屋退社後に本格的に取り組み始めた船の絵は、正確さと美しさを重視した初期作品から、70歳を超えて制作された現代的な画風の作品まで、作風の変化を通覧できる内容となっている。「アンクルトリス」のコーナーでは、1958年に誕生し、サントリーの広告で広く知られたキャラクターの原画やノベルティ約100点が初公開される。「横浜」のコーナーでは、1964年に転居して以降半世紀以上暮らした横浜での活動や、港や街を題材にした油彩画、水彩画などが紹介される。
展示では、初公開作品や約25年ぶりに展示される作品が多数含まれ、商船三井所蔵の切絵「The country of the rising sun Japan!」や横浜市立元街小学校所蔵の油彩画「横浜港大桟橋より神奈川県庁、開港記念会館を望む」なども出品される。また、2020年に寄贈された「横浜市民と港を結びつける会」関連資料も初公開され、柳原氏の港湾文化振興への貢献を伝える内容となっている。
会期中には、学芸員による展示解説や、柳原氏ゆかりの地をめぐるガイドツアー「柳原良平の船と横浜をめぐる旅」も実施。ミュージアムショップでは展覧会図録や原画を使用したサーモボトル、アンクルトリスのステッカーなど新作グッズも販売される。
会期は8月9日(土)から10月13日(月・祝)まで。休館日は月曜日(祝日の場合は開館し翌日休館)で、8月12日(火)と9月22日(月)は特別開館。開館時間は10時から17時まで。入館料は一般500円、小・中・高校生200円、65歳以上400円で、常設展示室もあわせて見学可能。
情報発表元:帆船日本丸・横浜みなと博物館 - 8/9(土)~ 企画展「柳原良平をかたちづくるもの―船・アンクルトリス・そして横浜」を開催します【関連ジャンル】 港湾 : 横浜港