
河出書房新社は2025年4月28日(月)、元海上自衛隊幹部でYouTuberの”オオカミ少佐”による著書「海上自衛隊 潜水艦 最強ファイル」を発売した。
同書は、世界トップクラスと評価される海上自衛隊の最新鋭潜水艦「たいげい」型を中心に、潜水艦の構造やメカニズム、戦闘技術、艦内の生活、海上自衛隊潜水艦部隊の歴史などを総合的に解説する内容となっている。本文208ページで構成され、定価は税込1,892円。装丁はスタジオ・ファムが手がけた。
「たいげい」型潜水艦は、2022年に1番艦「たいげい」が就役した新型艦で、従来のAIPシステムを廃止し、高性能リチウムイオン蓄電池を搭載した点が大きな特徴。これにより、長時間の潜航と静音性能を確保し、隠密性の向上を実現。「たいげい」型を含む海上自衛隊の潜水艦部隊は、現在22隻が実任務に従事している。
同書ではこの「たいげい」型を含め、日本の通常型潜水艦と原子力潜水艦の比較、音響測定艦やソナーなどの装備、魚雷やミサイルの発射メカニズムなども詳述。さらに、女性自衛官の乗艦を可能にした居住区の整備、デジタル化による情報共有の迅速化、新型18式魚雷やX型舵の導入など、現代の潜水艦技術に関する最新情報を紹介している。
加えて、潜水艦乗りの勤務体制や日常生活、非常時の対応、艦内での制約環境、食事事情にまで踏み込み、知られざる艦内の様子にも焦点を当てる。後半では中国海軍の脅威と現状、原子力潜水艦を日本が保有しない理由、日本の潜水艦建造技術の国際的優位性など、地政学的背景や戦略的課題にも言及されている。
著者の”オオカミ少佐”は、防衛大学校、海上自衛隊幹部候補生学校を卒業後、海上自衛隊幹部として勤務した経歴を持ち、現在はYouTubeチャンネル「オオカミ少佐のニュースチャンネル」などで軍事・政治を中心に解説を行なっている。
情報発表元:河出書房新社 - 【日本の潜水艦はいかにして‟最強“になったか?】「海の忍者」のすべてを解き明かす『海上自衛隊 潜水艦 最強ファイル』、4月28日発売。【関連ジャンル】 海運事業者 : 海上自衛隊