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長崎港と新上五島町の鯛ノ浦港を定期航路で結ぶ五島産業汽船は、2024年9月19日(木)、鯛ノ浦~長崎航路の運航費用の確保を目的として、クラウドファンディングサイト「READYFOR」での資金募集を開始した。2024年10月31日(木)23時までの募集期間中に2千万円を募集、目標金額を達成した場合のみ支援金を受け取ることがでる「All-or-Nothing」の方式で募集されている。

鯛ノ浦~長崎航路は、新上五島町有船である「びっぐあーす」と「びっぐあーす2号」の指定管理者として、五島産業汽船が新上五島町から同2隻借受けて運航を行っているが、燃料費の高騰や乗船利用客の低迷により、このまま町有船2隻での運航を続けていては「採算が合わず苦しい状況にある」としている。このため、同社は、現行の指定管理者制度の条件では同2隻での運航継続が困難な状況にあると新上五島町に申し出ていた。同社は新上五島町への申し出を行った件は「事業悪化による会社の廃業・事業の閉鎖を前提とした話ではない」と補足している。

五島産業汽船からの申し出を受け、新上五島町では、条件を見直した上で指定管理者を再度募集するか、町営船を廃止するかを議会で協議している。五島産業汽船は、仮に再募集となった場合は、新上五島町が発表するであろう見直された条件での指定管理での募集に応募をし、再度 指定管理者として選定されるように努力したいとしており、そのためには、議会での決定がまとまるまでは、なんとしてでも鯛ノ浦~長崎航路の維持を行っていく必要があり、今回の資金募集に至ったと説明している。

募集されている金額は、9月~10月の鯛ノ浦~長崎航路を運航するための航路運航費として算出されたもの。1隻を1日1往復させるためには、軽油3,000リットルの給油が必要で、現在は2隻2往復体制で運航しているため、1日あたり660,000円の燃料費が必要となるとしている。リターンには五島産業汽船マスコットキャラクター「かんころポチ」のTシャツやメッセージ、乗船券などが用意されている。


情報発表元:五島産業汽船 - クラウドファンディング開始のお知らせ
 
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