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防衛省は2023年8月31日(木)、令和6年度予算の概算要求の概要を公表した。この中で、民間輸送力活用事業として実施しているPFI(Private Finance Initiative:民間資金活用)船舶の更新に関して、その概要を明らかにした。

PFI船舶は、自衛隊の海上輸送力確保の一部を民間に委ねることを目的に、2016年から防衛省と高速マリン・トランスポート株式会社との間で締結された契約に基づき運用されている船舶。2016年3月から1号船舶として、元津軽海峡フェリーの「ナッチャンWorld」が、2号船舶として元新日本海フェリーの「はくおう」が運用されているが、現在の両船の契約は2025年12月で終了する。

今回公表された令和6年度予算の概算要求では、2025年12月の契約満了後も民間船舶を活用した輸送体制に空白を生じさせないよう、新たに2隻のPFI船舶を確保するとしており、この予算として325億円が計上されている。このほか、PFI船舶の活用による統合輸送態勢の強化を目的として、部隊・装備品等の輸送訓練、港湾入港検証の実施などに21億円が計上されている。


情報発表元:防衛省 - 防衛力抜本的強化の進捗と予算-令和6年度概算要求の概要-
 
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 船舶 : ナッチャンWorld
 海運事業者 : 高速マリン・トランスポート