画像提供:佐渡汽船

佐渡汽船は2021年2月20日(土)、同社のジェットフォイル「つばさ」が2月18日(木)に一時航行不能となった事象について、主機と発電機の海水吸入口が大型海洋生物の肉片によって閉塞していたことが原因だったことを明らかにした。

この事象は、新潟港を2月18日(木)16時20分に出発した「つばさ」において発生したもので、航行中の17時頃に航行不能になり一時漂流、同社のカーフェリーで曳航を試みたものの失敗に終わり、新潟海上保安部の巡視船により曳航、2時間50分遅れで両津港に到着したもの。

佐渡汽船によると、「つばさ」は大型海洋生物の肉片によって海水吸入口が閉塞したことで海水の取り込みができなくなり、船体の推進力ばかりでなく、発電機の冷却にも支障を来たし電力供給能力が低下、両津港への自力航行が不能な状態となった。

事象発生後の同船では、主機の運転を1基とすることで船舶燃料や制御電源の確保に努めるとともに、曳航後に両津港へ自力着岸することが最も安全かつ最速な手法となることから、制御電源や通信手段の電力確保のため船内の空調管理や放送等は必要最少限に留める措置も講じられた。


情報発表元:佐渡汽船 - 2月18日発生 新潟~両津航路ジェットフォイル「つばさ」航行不能の原因について
 
【関連ジャンル】
 海運事業者 : 佐渡汽船