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海上保安庁は2019年3月15日(金)、戦前に日本の水路部が入手し、同庁海洋情報部で管理していた歴史的資料を、ドイツ連邦海運水路庁に寄贈すると公表した。

寄贈されるのは、1938年5月に、当時の「水路部」が入手した「ドイツ製世界全図」の複製。「ドイツ製世界全図」は、1856年にドイツで作製・出版された世界地図。銅版印刷技術が用いられており、ヨーロッパで作製された世界図でありながら、日本が地図の中心に配置されている。また、地図は、青色で海流が表現されているほか、経度の基準として、パリ、グリニッジ、フェロー諸島の3地点が使用されている。海上保安庁によると、入手経緯についての記録は残っていない。

複製品の寄贈は、ドイツ連邦海運水路庁から海上保安庁海洋情報部に複製依頼があったために実施されるもので、3月25日(月)には、ハンブルクで寄贈式が実施される予定。


情報発表元:海上保安庁 - 戦前の歴史的資料をドイツ連邦海運水路庁に寄贈
 
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