画像提供:海上保安庁

海上保安庁とアメリカ沿岸警備隊は2025年5月14日(水)、海上保安大学校練習船「いつくしま(PL-23)」の遠洋航海にあわせ、米サンフランシスコ沖で合同訓練を実施した。

訓練には、海上保安庁の練習船「いつくしま」とその搭載艇2隻、米国沿岸警備隊の47ft MLB(Motor Life Boat)1隻、固定翼機C-27が参加し、通信訓練や救助訓練が実施された。

訓練を通じて、日米両機関は海難救助にかかる情報伝達や行動手順を確認し、必要な技術や知見の共有を行った。実習生にとっては、外国の海上保安機関との連携・協力の重要性を学ぶ実地機会となった。

この訓練は、日米海上保安機関による連携プロジェクト「SAPPHIRE(サファイア)」の一環として実施されたもので、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた取り組みの一部となる。両機関は1948年の海上保安庁創設以来、長年にわたって交流を重ねており、2010年の協力覚書締結、2022年の付属文書署名を経て、連携・協力の深化が図られている。

2025年度の遠洋航海は「いつくしま」就役後初のもので、4月25日(金)から8月1日(金)までの99日間、サンフランシスコ、ホノルル、マジュロ、シドニー、チェンナイ、シンガポールに寄港する予定。航程は約24,000海里、約44,500kmで、乗船者は実習生51名、乗組員等54名となっている。


情報発表元:海上保安庁 - SAPPHIRE25 練習船いつくしま遠洋航海における日米海上保安機関合同訓練(結果概要)~自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて~
 
【関連ジャンル】
 船舶 : PL-23 いつくしま
 海運事業者 : 海上保安庁
 海運事業者 : アメリカ沿岸警備隊