画像提供:防衛省

防衛省は2024年8月30日(金)、令和7年度予算の概算要求の概要を公表した。この中で、今後計画している自衛隊組織編成の改編についても明らかにされ、海上自衛隊に仮称「水上艦隊」を新編する方針が示された。

新たに編成される仮称「水上艦隊」は、自衛艦隊隷下の護衛艦隊、掃海隊群等の水上艦艇部隊を一元的に指揮監督する体制を整備することを目的として編成されるもの。これにより、従来の護衛艦隊や掃海隊群といった括りが再編され、水上艦隊の隷下に「水上作戦群」や「水陸両用戦機雷戦群」、「哨戒防備群」といった組織が編成される。

このほか、海上自衛隊では、仮称「情報作戦集団」の新編も計画されている。認知領域を含む情報戦への対応能力を強化し、迅速な意思決定が可能な態勢を構築することを目的としたもので、これまで自衛艦隊隷下だった「艦隊情報群」や「海洋業務・対潜支援群」や、地方隊隷下の「警備所」のほか、「システム通信隊群」などを再編、「情報作戦集団」隷下に、従来の「警備所」を擁する「作戦情報群」や「サイバー防護群」などが新編される計画となっている。


情報発表元:防衛省 - 防衛力抜本的強化の進捗と予算-令和7年度概算要求の概要-
 
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