海上保安庁は2024年2月8日(木)、測量船「昭洋(HL-01)」で実施した海底地形調査において、能登半島沖の海底で約3メートルの隆起を確認したと公表した。
この海底地形調査は、「令和6年能登半島地震」の発災を受け、1月8日(月)から1月19日(金)までの期間、測量船「昭洋」に搭載しているマルチビーム測深機を使用して実施されたもの。今回取得された水深データと2003年に取得した水深データを比較した結果、能登半島北西沖約1km、水深40mから90mの海底が約3m浅くなっていることが明らかになった。なお、測量船「昭洋」の調査では、富山湾の海底で斜面崩壊の痕跡も確認されている。
海上保安庁は、今回隆起が確認された海底地形の北端は既知の活断層の位置と概ね一致しており、陸域で観測された隆起量と同程度であることから、この海底地形の隆起は「令和6年能登半島地震」で生じたものと考えられるとしている。同調査結果は、2月9日(金)に開催された地震調査委員会で報告された。
情報発表元：海上保安庁 - 能登半島沖の海底で約3メートルの隆起を確認【関連ジャンル】 海運事業者 : 海上保安庁
