画像提供:防衛省統合幕僚監部

防衛省統合幕僚監部は2021年10月23日(土)、高知県足摺岬の南約180kmの海域において、中国海軍、ロシア海軍の艦船各5隻、計10隻を確認し、これらが大隈海峡を西進したと公表した。

今回確認されたのは、10月18日(月)に津軽海峡を通航、10月21日(木)に伊豆諸島の須美寿島と鳥島との間を通航した10隻と同一艦。このうち中国海軍の艦艇5隻は10月11日(月)に対馬の南西海域で確認され、その後、対馬海峡を北東進したものと同一の艦艇であることから、本州・四国・九州を囲むように周回したものとみられる。

確認された中国海軍の艦艇は、レンハイ級(055型)ミサイル駆逐艦「南昌(101)」、ルーヤン(旅洋)III級ミサイル駆逐艦「昆明(172)」、ジャンカイ(江凱)II級フリゲート「浜州(515)」、「柳州(573)」、フチ級補給艦(902)と見られる5隻。

確認されたロシア海軍の艦艇は、ウダロイI級駆逐艦「アドミラル・パンテレーエフ(Адмирал Пантелеев:548)」、「アドミラル・トリブツ(Адмирал Трибуц:564)」、マルシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦(331)、ステレグシチー級フリゲート「グロームキイ(Громкий:335)」、「アルダー・ツィデンジャポフ(Алдар Цыденжапов:339)」と見られる5隻。

今回の大隈海峡の通航にあたり海上自衛隊は、護衛艦「やまぎり(DD-152)」、「とね(DE-234)」のほか、鹿屋航空基地の第1航空群所属のP-1哨戒機により所要の情報収集・警戒監視を実施した。


情報発表元:防衛省統合幕僚監部 - 中国及びロシア海軍艦艇の動向について
 
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