画像提供:三菱重工業

2021年10月8日(金)、三菱重工業下関造船所において、名門大洋フェリーの新造船「フェリーふくおか」の命名・進水式が実施された。

新造船は、2002年に就航した「フェリーきょうとII」、「フェリーふくおかII」のリプレース2隻のうちの2番船で、同船型は全長195m、幅27.8m、総トン数約15,400トンと、同社歴代で最大。既存船からの大型化により、車輛搭載能力を強化するとともに、二層同時荷役方式を採用、船名は被代替船の船名から「ふくおか」の都市名が継承される。なお、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、大部屋の設置を取りやめるなど当初計画からは設計変更されている。

今回進水した「フェリーふくおか」は、国の運輸政策に基づき、運輸施設などの整備に対する支援を行う鉄道・運輸機構と名門大洋フェリーの共有船となり、675人の旅客定員と12mトラック約162台、乗用車約140台の積載能力を持つ。内装デザインは、近代的なウォーターフロントを感じさせる「ベイサイドシティのきらめき」をコンセプトとしており、船体の大型化による広々とした公共スペースと開放感のある展望レストラン、展望浴室、展望ラウンジが設置される。

今後、艤装工事、試運転などを経て2022年3月に引き渡された後、2002年から運航する「フェリーふくおかII」の代替船として、2022年3月から大阪~北九州・新門司航路に就航する予定。


情報発表元:三菱重工業 - 三菱造船、下関で名門大洋フェリー向け大型フェリー2番船の命名・進水式を実施 大阪~北九州・新門司航路に2022年3月から就航する「フェリーふくおか」
 
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 海運事業者 : 名門大洋フェリー
 造船メーカー : 三菱重工業 下関造船所