第二管区海上保安本部は2020年10月23日(金)、釜石港の海図を全面リニューアルした。今回の海図改訂は、釜石港で地盤の隆起による水深変化が確認されたため、新しい測量成果を反映したものとなっている。
釜石港の海図は、震災により海底状況に著しい変化が生じたことから、主要な航路、岸壁付近の水深測量成果を使用して2011年10月に改訂、その他の区域を2015年10月に改訂していた。
第二管区海上保安本部によると、東日本大震災直後、東北沿岸では広範囲にわたり地盤の沈降が発生し、9年経過した今もゆっくりとした地盤の隆起が長期間継続している。この影響により、港湾等の水深が浅くなっている可能性があることから、船舶の航行安全を確保するため順次水深調査が実施されている。
改訂後の釜石港の海図は、湾口防波堤付近の潜提の最浅水深の変化、魚市場付近では魚市場の完成、地盤の隆起状況による水深変化などが反映されている。
情報発表元:第二管区海上保安本部 - 釜石港の海図を全面リニューアル【関連ジャンル】 海運事業者 : 海上保安庁