防衛省は2020年9月30日(水)、令和3年度予算の概算要求の概要を公表した。海上自衛隊に関する概算要求は1兆3,508億円で、前年度予算額の1兆1,589億円から1,919億円の増となった。
このうち、艦船の建造では、3900トン型護衛艦(30FFM)の7番艦、8番艦の建造に990億円、3000トン型潜水艦5番艦の建造に691億円となっている。
また、艦船の改修では、護衛艦「かが(DDH-184)」へF-35B発着艦を可能とするため、飛行甲板上の耐熱塗装等に加え、艦首形状を四角形に変更する改修に231億円、潜水艦を16隻体制から22隻体制へ増勢するための「おやしお」型、「そうりゅう」型艦齢延伸工事9隻分と部品調達4隻分に65億円となっている。
また、護衛艦の体制を維持するための「むらさめ」型護衛艦1隻の艦齢延伸工事と部品調達2隻分に58億円、「こんごう」型1隻の艦齢延伸工事と部品調達2隻分に65億円、「あぶくま」2隻の艦齢延伸工事に1億円を要求、このほか「ひびき」型音響測定艦1隻の艦齢延伸工事に5億円、「あすか」型試験艦1隻の艦齢延伸に係る部品到達に25億円、「おおすみ」型輸送艦1隻の艦齢延伸に係る部品到達に33億円、同能力向上に3億円、「あさひ」型護衛艦2隻のの能力向上に係る部品調達に14億円、「たかなみ」型護衛艦1隻の短SAMシステムの能力向上工事に1億円、同対潜システムの近代化改修に係る部品調達に7億円などとなっている。
航空機関連では、P-1哨戒機3機の取得に680億円、US-2救難飛行艇1機の取得に139億円となっているほか、P-3Cの機齢延伸4機分に16億円、SH-60Kヘリコプター1機の救難仕様改修に10億円、3機の機齢延伸に73億円などとなっている。
情報発表元:防衛省 - 我が国の防衛と予算-令和3年度概算要求の概要【関連ジャンル】 船舶 : DDH-184 かが 海運事業者 : 海上自衛隊