画像提供:横須賀市

丸紅、トライアングル、三井E&S造船、横須賀市は2020年6月12日(金)、4者で組成するコンソーシアムが、日本財団の「無人運航船の実証実験にかかる技術開発共同プログラム」に応募し、採択されたことを公表した。これにより4者は、日本財団の助成金による支援を受け、横須賀市で自律操船技術の確立を目的とした無人運航船の実証実験を実施する。

実証実験は、横須賀市の三笠桟橋と猿島との間において、トライアングルが運航する既存小型旅客船に三井E&S造船が開発中の自律操船技術を適用、離着桟を含めた航行の全ての操船を自動化することを目指している。2021年末までに実験に用いる船舶の改造や自律操船技術の検証や調整などを行い、2022年3月末までに自律操船による航行の実証実験を実施する計画。

日本で内航船に従事する船員の高齢化や船員不足が進むなか、船舶の自律操船化は、船員の労働負荷を軽減すると同時に、運航の安全性を高める技術としても期待されており、4者は、無人運航が実現すれば、将来的には災害発生時における船舶による物資の輸送など、島国である日本の安全、安心、安定的な輸送を支える技術として幅広く活用できるとしている。


情報発表元:横須賀市 - 無人運航船の実証実験について(2020年6月12日)
 
【関連ジャンル】
 港湾 : 横須賀港
 海運事業者 : トライアングル
 造船メーカー : 三井E&S造船