画像提供:海上保安庁

海上保安庁は2021年1月15日(金)、令和2年(2020年)における海難発生状況の速報値を公表した。2020年の事故隻数は1,930隻で前年から26隻増となり、海上保安庁は、特にプレジャーボートの事故隻数が大幅に増加した点を特徴として挙げている。

船舶事故1,930隻における死者・行方不明者数は99人で、このうち41人は9月2日(水)に奄美大島西方沖で発生した家畜運搬船「ガルフ・ライブストック1(Gulf Livestock 1)」遭難事故の死者・行方不明者となっている。

なお、1,930隻の事故のうち、1,154隻はプレジャーボートによる事故であり、前年から136隻の増加となっている。海上保安庁は、3密回避による屋外レジャー活動が活発となったことがプレジャーボート事故が増加したと分析、また、コロナ禍における経済活動の停滞が、プレジャーボートを除く各種船舶の事故減少に繋がったとみている。

人身海難事故の発生件数は、1,291人で前年から21人減少、特に遊泳中の事故者数は123人と前年から33人減と大幅に減少している。一方、釣り中の事故者数は依然高止まりとなっており、事故者数は187人、前年から7人増となっている。


情報発表元:海上保安庁 - 令和2年における海難発生状況(速報値)
 
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