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海上保安庁は2021年1月20日(水)、2020年の海上犯罪の取り締まり状況について、速報値を公表した。

公表によると、2020年の送致件数は7,278件、送致人員4,820人で、件数は309件減、人員は196人減と、ともに前年から減少した。各種法令別に送致件数を前年と比較すると、海事関係法令違反が3,087件と最も多く、全体の42.4%を占めている。海事関係法令違反の内訳では、船舶の検査や定員、航行区域等を規定した船舶安全法違反等が1,140件で最も多い。

海事関係法令違反の次に多かったのは、漁業関係法令違反で2,089件と送致件数全体の28.7%、次点は刑法犯で794件と全体の10.9%を占めている。

なお海上保安庁は、2020年の海上犯罪の特徴として、漁業関係法令違反については、暴力団等が関与する組織的・悪質な密漁を含む無許可潜水器漁業事犯が、刑法犯については、不正に改ざんされたB-CASカードを使用した事犯が増加するなど、悪質・巧妙化する犯罪の増加を挙げている。


情報発表元:海上保安庁 - 令和2年の海上犯罪取締りの状況(速報値)
 
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