イギリス国防省は2026年3月3日(火)、イランを中心とした中東の軍事衝突・情勢を受け、イギリス海軍のデアリング級駆逐艦「HMS ドラゴン(Dragon:D35)」と対ドローン能力を持つAW159ヘリコプター「ワイルドキャット」を東地中海へ派遣すると発表した。同国の利益の防衛と同盟国の集団的自衛を支援すし、防衛態勢を強化する目的で派遣するとしている。

派遣される駆逐艦「ドラゴン」は、無人機を含む空中脅威への対応能力を強化する役割を担う。艦には防空ミサイルシステム「シー・ヴァイパー」が搭載されており、10秒未満で8発のミサイルを発射でき、同時に最大16発のミサイルを誘導可能とされる。デアリング級駆逐艦はこれまでの作戦でも使用されており、2024年にはフーシ派のミサイル迎撃に成功した事例がある。

今回の展開は、イギリスが中東地域で複数の無人機を撃墜した状況を受けたもの。ヨルダン上空ではイギリス空軍のF-35B戦闘機が無人機を撃墜した。イギリス空軍F-35が作戦行動で目標を破壊したのは初めてとなる。この作戦ではタイフーン戦闘機とボイジャー空中給油機が支援、また、イギリスの対ドローン部隊はイラク上空で連合軍に向かう無人機を無力化した。このほか、イギリス空軍とカタール空軍の共同部隊である第12飛行隊のタイフーン戦闘機が、カタールに向かうイラン製の無人機を空対空ミサイルで撃墜したとしている。

英国政府は、イランによる地域での攻撃がイギリスの権益を標的としているとし、変化する脅威に対応するため、軍の態勢を随時調整していると説明している。


情報発表元:Ministry of Defence - UK sends warship and drone-busting helicopters to the Eastern Mediterranean to protect Brits and allies in the region
 
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