フランスのエマニュエル・マクロン大統領は2026年3月3日(火)20時の国民向け演説で、中東で拡大する軍事衝突を受け、フランス海軍の空母「シャルル・ド・ゴール(Charles de Gaulle:R 91)」とその艦載航空戦力、護衛艦隊に地中海へ向けて航行するよう命じたと明らかにした。狙いは、情勢の不安定化が続く中でフランスの安全確保と国益防護を行うことだと説明した。
演説では、欧州連合加盟国のキプロスが攻撃を受けたことに触れ、フランスとして追加の防空手段を送る方針も示した。その一環として、フランス海軍フリゲート「ラングドック(Languedoc:D 653)」をキプロス沖に派遣し、同日夜にも到着する見通しだとした。地中海東部では欧州の同盟国やパートナー、特にギリシャなどと連携し、各国の参加によって体制を固める考えも示した。
マクロン大統領はまた、フランスが地域の友好国、同盟国の安全と領土保全を支える責任を負うと述べ、フランスの行動は厳格に防衛目的に限定され、できるだけ早く平和を守り回復することを目指すとした。フランスはカタール、クウェート、アラブ首長国連邦と防衛協定を持つほか、ヨルダン、イラクとも強固な関係を持つと説明している。
一方、地域の海上交通路を巡っては、ホルムズ海峡が事実上閉鎖され、世界の石油と液化天然ガスの約20%が通過する航路が影響を受けていると説明した。スエズ運河と紅海も緊張状態にあるとし、フランスは国際的な連合を主導して、必要に応じて軍事的手段も含めて航行の再開と安全確保を図る方針を示した。
情報発表元:Palais de l’Élysée - Adresse aux Français sur la situation en Iran et au Moyen-Orient.









