今治造船グループの岩城造船は2026年2月6日(金)、同社で建造していた、ばら積み運搬船「INCE SAMSUN(インセ・サムスン)」を竣工、発注者へ引き渡した。

「INCE SAMSUN」はは63,715トンの載貨重量を有するハンディマックスサイズのばら積貨物船で、共通構造規則(CSR BC&OT)の適用を受けた設計となっている。同船は、固体ばら積貨物の積載に適した構造を採用しており、各貨物艙にトップサイドタンクとホッパータンクを備えることで、積載効率の向上が図られている。また、ハッチカバーには前後方向に開閉するフォールディングタイプを採用し、貨物艙口を広く確保することで荷役性の向上が図られている。

このほか、甲板上にはクレーンを4基装備し、荷役設備が不十分な港湾においても自主的な荷役が可能となっている。対応貨物としては、穀物や石炭に加え、鉄鉱石やセメントといった高比重貨物、スチールコイルや長尺鋼材といった製品貨物にも対応、国際海上固体ばら積貨物コード(IMSBC Code)や国際海上危険物コード(IMDG Code)にも準拠し、多様な貨物輸送に対応できる設計となっている。

環境対応面では、海洋汚染防止条約(MARPOL)の大気汚染防止に関する規則を満たす各種装備を搭載、特に二酸化炭素排出抑制の指標においては、要求されるフェーズ2要件に加えてフェーズ3要件にも先取りで対応している。さらに、バラスト水処理装置やシップリサイクル条約に基づくインベントリリストも装備する。

推進性能においては、プロペラ近傍に設けた省エネ付加物や高効率プロペラの採用、さらには海水との摩擦抵抗を低減する船体外板塗料の導入により、推進効率の高効率化が図られている。

「INCE SAMSUN」の主要寸法は全長199.98メートル、幅32.24メートル、深さ19.30メートルで、総トン数は36,140、航海速力は約14.0ノット。主機関には6S50ME-C9.7を搭載し、船級はNK。


情報発表元:今治造船 - 64,000載貨重量トン型ばら積み運搬船「INCE SAMSUN」竣工