三井不動産は2026年4月、フル電動旅客船「Nihonbashi e-LINER」2隻による定期航路を日本橋〜豊洲間で開設する。民間企業によるフル電動旅客船の定期運航は国内初となる予定
同社は船主として舟運プロジェクト「&CRUISE」を始動し、日本橋を起点とした舟運ネットワークの構築を目指している。運航は「アーバンランチ」の運航を手がける観光汽船興業が担い、東京都舟運活性化事業費補助金の適用も予定されている。同船は三重県伊勢市の造船所で建造され、船名は「Nihonbashi e-LINER」と命名された。
「Nihonbashi e-LINER」は、全長17メートル、型幅4メートル、総トン数約17トンで、最大62人を乗せることができる。推進装置には90kWの永久磁石式水冷電動モーターを2基搭載し、動力源にはチタン酸リチウムイオン二次電池240個(定格容量298.08kWh)を採用している。試運転時の最高出力は8ノット以上、航続時間は8時間以上。充電は「ららぽーと豊洲」に新設された給電設備から行われ、船の運航に必要な電力はすべて再生可能エネルギーで賄われる計画。
船内ではフリーWi-Fi、充電コンセント、バリアフリー対応トイレ、自転車積載(船外2台)などの設備が用意される。また、24時間365日、100%航行可能な低頭型船舶設計が採用されており、異常潮位を除いて運航制限を受けにくい船型とされた。
このほか同船は「日本橋リバーウォーク」の景観に調和するデザインとともに、環境負荷の低減を図った素材を内装に多く使用している。客室の座具には有機フッ素化合物(PFAS)を使用せず、再生ポリエステルを活用した高耐久テキスタイルを採用。天井や窓枠には産業廃棄物を原料とした人工スエード素材「ウルトラスエードHP」、床面には廃棄漁網やペットボトル由来の100%再生カーペット、トイレの天井や床にはスラグや端材を再利用した建材が使用されている。
今後は、築地市場跡地の再開発と連動し、日本橋・豊洲・築地を結ぶ舟運ネットワークの拡大を視野に入れた取り組みが進められる予定。
情報発表元:三井不動産 - 国内初、民間企業によるフル電動旅客船の定期航路開設 三井不動産の舟運プロジェクト『&CRUISE』始動 日本橋・豊洲間で、2026年4月運航開始








