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日本郵船は2026年1月8日(水)、横浜市の山下公園前に係留保存している国指定重要文化財「日本郵船 氷川丸」の長期保存に向けた有識者会議を開催し、同船の長期保存プロジェクトを本格的に始動する方針を明らかにした。
同社は2024年から、氷川丸の大規模修繕に向けた準備として、船体の安全性や健全性を確認する各種調査を進めてきた。現在も調査は継続中だが、現時点での調査結果を踏まえ、船舶の保存や建築分野の専門家などによる有識者会議を開催し、大規模修繕に向けた基本方針の検討や、横浜ウォーターフロントエリアの活性化に資する保存・展示方法の協議を行うとしている。
氷川丸は1930年に横浜で建造され、今年95年を迎えた。老朽化が進行しており、当時の造船技術や客船内装を伝える産業遺産として、長期的に一般公開を継続するには安全性の確保が不可欠とされる。日本郵船は、国内外の知見を結集し、安全を最優先とした保存計画を推進するとしている。
氷川丸は1930年に日本郵船の北米航路用貨客船として竣工し、戦前の日本で建造された貨客船として唯一現存する船舶。豪華な設備と外観は多くの人々に親しまれ、多くの著名人も乗船していた。1961年からは山下公園前で係留保存され、横浜港のシンボル的存在となっている。
情報発表元:日本郵船 - 重要文化財「日本郵船氷川丸」長期保存へ【関連ジャンル】 港湾 : 横浜港 海運事業者 : 日本郵船












