画像提供:海上保安庁

海上保安庁は2026年1月9日(金)から2月2日(月)までの期間、海賊対策のため巡視船「あきつしま(PLH-32)」を東南アジア周辺海域に派遣する。公海上でのしょう戒を実施し、シーレーンの安全確保を目的とした取組みとなる。

海上保安庁によれば、東南アジア周辺海域では、2024年に70件、2025年1月から9月末までに84件の海賊等事案が確認されており、同庁は「沿岸国と連携した継続的な対処が求められる状況」としている。海上保安庁は2000年以降、同海域へ巡視船を派遣し、監視警戒や各国海上保安機関との合同訓練を通じた協力関係の強化を進めてきた。

今回、派遣される巡視船は、第三管区海上保安本部 横浜海上保安部所属の巡視船「あきつしま」で、東南アジア周辺海域の公海上における海賊行為の監視警戒を実施する。あわせて、ベトナム・ダナンに寄港し、ベトナム海上警察(VCG)巡視船との海賊対処連携訓練を行う予定。さらに、日本関係船舶の被害防止と迅速な対処体制の確立を目的に、洋上の民間船舶と巡視船、船舶運航会社と海上保安庁との間で、海賊発生情報の伝達訓練など官民連携の海賊対処訓練も予定されている。

派遣日程は、2026年1月9日(金)に横浜港で出港式を行い出港、1月中旬にVCGとの海賊対処連携訓練、1月下旬に日本関係船舶などとの官民連携海賊対処訓練を実施し、2月2日(月)に横浜港へ入港、入港式が行われる。


情報発表元:海上保安庁 - 海賊対策のため巡視船あきつしまを派遣します
 
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 船舶 : PLH-32 あきつしま
 海運事業者 : 海上保安庁