画像提供:今治造船

岩城造船は2025年12月17日(水)、同社で建造していた64,000載貨重量トン型ばら積み運搬船「KL WINGS」を発注者へ引き渡した。

同船は、共通構造規則(CSR BC&OT)の適用を受けるハンディマックスサイズのばら積貨物船であり、固体ばら積貨物の積載に適した構造とするため、各貨物艙にトップサイドタンクおよびホッパータンクを備えるとともに、前後方向に開閉するフォールディングタイプのハッチカバーを採用し、貨物艙口を大きく確保することで荷役性を向上させた仕様となっている。さらに、甲板上にはクレーン4基を装備し、荷役設備の整っていない港湾においても荷役作業が可能。

対応貨物としては、穀物や石炭のほか、鉄鉱石やセメントといった高比重貨物、スチールコイルや長尺鋼材といった製品貨物にも対応しており、国際海上固体ばら積貨物コード(IMSBC Code)や国際海上危険物コード(IMDG Code)へも適用している。

推進性能においては、プロペラ近傍に省エネ付加物を設けたほか、高効率プロペラや海水との摩擦抵抗を低減する船体外板塗料の採用により、高い推進性能を実現した。

同船の主要寸法は全長199.98m、幅32.24m、深さ19.30mで、載貨重量は63,699トン、総トン数は36,140トン。主機関は6S50ME-C9.7を搭載し、航海速力は約14.0ノット。船籍はシンガポール。


情報発表元:今治造船 - 64,000載貨重量トン型ばら積み運搬船「KL WINGS」竣工
 
【関連ジャンル】