今治造船グループの新笠戸ドックは、2025年11月21日(金)、同社で建造していた64,000載貨重量トン型ばら積み運搬船「FEDERAL INTREPID(フェデラル・イントレピッド)」を発注者へ引き渡した。
同船は、共通構造規則(CSR BC&OT)に適合するハンディマックスサイズのばら積み貨物船で、固体ばら積貨物の積載に適した構造を備える。各貨物艙にはトップサイドタンクおよびホッパータンクを設け、前後方向に開閉するフォールディングタイプのハッチカバーを採用することで貨物艙口の開口を大きく確保、荷役性を向上させている。さらに甲板上にはクレーン4基を装備し、荷役設備が整っていない港湾でも荷役が可能な設計となっている。
輸送可能な貨物としては、穀物や石炭、鉄鉱石、セメントなどの高比重貨物、スチールコイルや長尺鋼材といった製品貨物に対応するほか、国際海上固体ばら積貨物コード(IMSBC Code)、国際海上危険物コード(IMDG Code)にも適合、多様な貨物の輸送に対応する。
環境面では、海洋汚染防止条約(MARPOL)の大気汚染防止に関する各種規則を満足する機器を搭載するほか、二酸化炭素排出抑制指標については、要求されるフェーズ2要件に加えてフェーズ3要件にも対応する。バラスト水処理装置やシップリサイクル条約に基づくインベントリリストも搭載し、環境保全対策を強化した。
「FEDERAL INTREPID」の主要寸法は、全長199.98m、幅32.24m、深さ19.30mで、載貨重量は63,682トン、総トン数は36,140トン。主機関には6S50ME-C9.7型を搭載し、航海速力は約14.0ノット。船籍はパナマとなっている。
情報発表元:今治造船 - 64,000載貨重量トン型ばら積み運搬船「FEDERAL INTREPID」竣工【関連ジャンル】












