画像提供:函館どつく

北海道函館市の造船企業「函館どつく」は2025年10月21日(火)、MAGNATE MARITIME S.A.向けに建造した40,000載貨重量トン型ばら積み貨物船「PAIWAN BRAVE(パイワン・ブレイブ)」の命名・引渡式を実施し、同船を引き渡した。

「PAIWAN BRAVE」は、名村造船所と共同で改良・開発した“HIGH BULK 40SE”シリーズに属する最新型ばら積み貨物船で、函館どつくが築いてきた先代モデルの設計思想を継承しつつ、推進性能と環境性能を大幅に向上させた設計となっている。船型の最適化とともに、Namura Flow Control Fin(NCF)、舵付きフィン(Rudder Fin)などの付加装備を採用し、燃料消費量の削減と環境負荷の低減を実現している。

「PAIWAN BRAVE」の船体主要目は、全長約179.9メートル、幅32.2メートル、型深さ10.5メートルで、載貨重量トン数は約40,000トン。主機関にはMAN B&W 6G45ME-C9.7-EGRBP型を1基搭載し、船級はNK、船籍はパナマ。同船は、5つのセミボックス型貨物艙と広い艙口を持ち、180メートル制限港への入港に対応した船体寸法となっている。デッキ上には木材積載用のスタンションも装備可能で、デッキクレーン4基を搭載し、荷役設備が無い港でも荷役作業が可能な仕様。

引渡式当日は、市内の保育園児も式典の様子を見学、出帆を見守り、旗を振って船出を見送った。


情報発表元:函館どつく - 第925番船 新型 40,000DWT ばら積み貨物船 「PAIWAN BRAVE」竣工のお知らせ
 
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