画像提供:今治造船

今治造船グループのしまなみ造船は、2025年10月16日(木)、同社で建造していた40,000載貨重量トン型ばら積み運搬船「NORSE HOKKAIDO」を竣工、発注者へ引き渡した。

同船はセミボックス形状のホールド構造を採用し、トップサイドタンクを装備した5ホールド/5ハッチの構成で、高比重貨物を隔倉積みできる仕様となっている。石炭や鉱石といったばら積み貨物のほか、長尺物やコイルなど多種多様な貨物にも対応可能な設計で、トップサイドタンクを活用した穀物輸送にも適している。

荷役設備としては、クロスデッキ上に計4基のデッキクレーンを搭載、各貨物倉には省力化と省スペース性に優れたフォールディングタイプのハッチカバーを装備している。

環境対応面では、海洋汚染防止条約(MARPOL)の大気汚染防止規則に適合する各種機器を搭載。二酸化炭素排出抑制の指標においては、フェーズ2の要件に加え、将来的なフェーズ3にも先取り対応している。このほか、バラスト水処理装置やシップリサイクル条約に基づくインベントリリストも備えており、環境保全対策を強化した。

「NORSE HOKKAIDO」の主要目は、全長182.93メートル、幅31メートルで、載貨重量は40,234トン、総トン数は25,240トン。主機関には6G45ME-C9.7を搭載し、航海速力は約13.75ノット、船籍はシンガポールとなっている。


情報発表元:今治造船 - 40,000載貨重量トン型ばら積み運搬船「NORSE HOKKAIDO」竣工
 
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