
防衛省統合幕僚監部はロシア海軍艦艇の動向として、2025年9月9日(火)、海上自衛隊の艦艇および航空機が、東京都・三宅島の東約50kmの海域を南西進するロシア海軍の情報収集艦1隻を確認したと公表した。
確認されたのは、ヴィシニャ級情報収集艦「クリルィ(Курилы:SSV-208)」とみられる艦艇。9月9日(火)7時頃、三宅島東方の海域で確認された後、当該艦艇は三宅島の接続水域内を南進し、御蔵島と八丈島の間に位置する接続水域内の海域を南西進したことが確認された。
さらに同艦は、9月13日(土)から15日(月)にかけて、沖縄本島東から南の接続水域を含む海域を南西進。続いて沖縄本島南の接続水域内を含む海域を北西進し、久米島南西の接続水域内を北西進した後、東シナ海へ向けて航行したことが確認された。
今回確認された「クリルィ」は、2025年8月21日(木)から22日(金)にかけて津軽海峡を東進し、襟裳岬南の接続水域内を北東進した艦艇と同一とみられ、本州以南の日本列島を周回する航路をとったものとみられている。
海上自衛隊は、横須賀を拠点とする横須賀警備隊所属の多用途支援艦「えんしゅう(AMS-4305)」、沖縄の第46掃海隊所属の掃海艇「ししじま(MSC-691)」「くろしま(MSC692)」、のほか那覇を拠点とする第5航空群所属のP-3C哨戒機により、警戒監視・情報収集を実施した。
情報発表元:防衛省統合幕僚監部 - ロシア海軍艦艇の動向について【関連ジャンル】 船舶 : AMS-4305 えんしゅう 船舶 : MSC-691 ししじま 船舶 : MSC-692 くろしま 海運事業者 : ロシア海軍