
今治造船は2025年9月9日(火)、本社・今治工場において建造していたコンテナ船「MAERSK NOTODDEN(マースク・ノトッデン)」を引き渡した。
同船は、2,086TEU相当のコンテナ積載能力を備えた専用船で、ホールド、デッキ上に多数の冷凍コンテナの積載が可能な設計となっている。デッキ上には最大2段のラッシングブリッジを備えており、またIMDG Codeに準拠することで、各種の危険物輸送にも対応。さらに甲板上には3基のデッキクレーンを装備しており、荷役設備の整っていない港湾でも自力で荷役作業を行うことが可能となっている。
環境性能の面では、プロペラ近傍部に設けた省エネ付加物や高効率プロペラ、海水との摩擦抵抗を軽減する塗料などを適用することで、推進効率の向上と二酸化炭素排出削減を実現している。同船のEEDI(二酸化炭素放出抑制指標)は、最新の規制基準を満たす水準に達している。さらに、NOx3次規制に対応するため、主機には排ガス再循環システム(EGR)、発電機には選択触媒還元装置(SCR)を搭載、加えて、環境保全対策としてバラスト水処理装置やシップリサイクリング条約に基づくインベントリリストも備えている。
「MAERSK NOTODDEN」の主要寸法は全長171.93メートル、幅32.20メートル、深さ16.80メートルで、総トン数は25,723トン。主機関には6S60ME-C10.6型が搭載され、航海速力は約18.0ノット。船級はABS、船籍はパナマとなっている。
情報発表元:今治造船 - 2,080個積みコンテナ船「MAERSK NOTODDEN」竣工【関連ジャンル】 造船メーカー : 今治造船