
今治造船グループのしまなみ造船は、2025年9月2日(火)、同社で建造していた40,000載貨重量トン型ばら積み運搬船「KEN FOREST」を竣工、引き渡し他と公表した。
「KEN FOREST」はセミボックス形状のホールド構造とトップサイドタンクを備えたばら積み貨物船で、5ホールド5ハッチの貨物倉は、比重3.0トン毎立方メートルの高比重貨物の隔倉積みに対応するほか、石炭や鉱石に加え、長尺物やコイル類の積載、さらに穀物輸送にも適した設計。荷役設備としてはクロスデッキ上に4基のデッキクレーンを装備し、各貨物倉にはフォールディングタイプのハッチカバーを採用、省力化と省スペース性に配慮した仕様となっている。
環境対策としては、MARPOL条約の大気汚染防止規則に対応する機器を搭載。二酸化炭素排出抑制に関しては、フェーズ2の基準に加えてフェーズ3要件にも先行して対応しており、バラスト水処理装置やシップリサイクル条約に基づくインベントリリストも備える。
同船の主要寸法は全長182.93メートル、幅31.00メートル、深さ15.00メートルで、載貨重量は40,099トン、総トン数は25,253。主機関には6UEC42LSH-Eco-D3を搭載し、航海速力は約14.00ノット。船級はNK、船籍はパナマとなっている。
情報発表元:今治造船 - 40,000載貨重量トン型ばら積み運搬船「KEN FOREST」竣工【関連ジャンル】