画像提供:今治造船

今治造船グループの岩城造船は、2025年8月6日(水)に64,000載貨重量トン型ばら積み運搬船「DIAMOND ISLAND(ダイヤモンド・アイランド)」を引き渡した。

同船は共通構造規則(CSR BC&OT)に適合したハンディマックスサイズのばら積み貨物船で、貨物艙にはトップサイドタンクおよびホッパータンクを装備、フォールディングタイプのハッチカバーを採用して艙口面積を拡大することで荷役性を向上している。さらに甲板上にはクレーン4基を搭載し、荷役設備の不十分な港湾においても自力で荷役を行える構造となっている。

輸送対応貨物は穀物や石炭、鉄鉱石、セメントといった高比重貨物に加え、スチールコイルや長尺鋼材などの製品貨物にも対応。国際海上固体ばら積貨物コード(IMSBC Code)および国際海上危険物コード(IMDG Code)に準拠し、幅広い貨物輸送に対応可能。

環境性能では、海洋汚染防止条約(MARPOL)に基づく大気汚染防止の規則に適合した機器を装備し、CO₂排出削減指標ではフェーズ2基準に加え、フェーズ3基準も先取り。バラスト水処理装置やシップリサイクル条約に基づくインベントリリストも搭載し、環境保全に配慮した設計となっている。

推進性能面では、プロペラ近傍に省エネ付加物を設置し、高効率プロペラおよび摩擦抵抗低減塗料を採用することで、高い推進効率を実現した。

同船の主要寸法は全長199.98メートル、幅32.24メートル、深さ19.30メートルで、載貨重量は63,543トン、総トン数は36,278。主機関には6S50ME-C9.7型を搭載し、航海速力は約14.0ノット。


情報発表元:今治造船 - 64,000載貨重量トン型ばら積み運搬船「DIAMOND ISLAND」竣工
 
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