画像提供:今治造船

2025年3月18日(火)、南日本造船が建造した64,000載貨重量トン型ばら積み運搬船「ULTRA ENDURANCE(ウルトラ・エンデュランス)」が引き渡された。同船はハンディマックスサイズに分類され、共通構造規則(CSR BC&OT)の適用を受けた構造を備える。

貨物艙にはトップサイドタンクやホッパータンクを備え、フォールディングタイプのハッチカバーを採用することで貨物艙口を広く確保し、荷役性を向上。甲板上にはクレーンを4基装備しており、荷役設備の整っていない港湾でも自力で荷役が可能な仕様となっている。

取り扱い可能な貨物は穀物や石炭に加え、鉄鉱石、セメントなどの高比重貨物、さらにはスチールコイルや長尺鋼材といった製品貨物まで対応。国際海上固体ばら積貨物コード(IMSBC Code)および国際海上危険物コード(IMDG Code)にも適合している。

環境面では、海洋汚染防止条約(MARPOL)の大気汚染防止規則に対応する各種装置を搭載。二酸化炭素排出抑制に関しては、規定されるフェーズ2に加え、フェーズ3要件も先取りで対応しており、バラスト水処理装置やシップリサイクル条約に基づくインベントリリストも装備。

推進性能の面では、省エネ付加物の設置や高効率プロペラの採用、船体外板塗料による海水との摩擦抵抗の低減などにより、高い推進効率を実現。

「ULTRA ENDURANCE」の主要寸法は全長199.98メートル、幅32.24メートル、深さ19.30メートルで、載貨重量は63,719トン、総トン数は36,142。主機関には6S50ME-C9.7型を搭載し、航海速力は約14.0ノット。船級はNK、船籍はパナマとなっている。


情報発表元:今治造船 - 64,000載貨重量トン型ばら積み運搬船「ULTRA ENDURANCE」竣工
 
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 造船メーカー : 南日本造船