画像提供:ジャパンマリンユナイテッド

ジャパンマリンユナイテッド(JMU)は2025年3月19日(水)、広島県呉市の呉事業所で建造していた12,800TEU型コンテナ船「マースク・エル・ボスケ(MAERSK EL BOSQUE)」を引き渡したと公表した。

「MAERSK EL BOSQUE」は、全長335.0メートル、幅51.00メートル、深さ27.10メートル、喫水16.00メートルで、総トン数は127,814トン。主機関にはMITSUI-MAN-B&W 7G95ME-C10.5-EGRTC型機関を1基搭載し、定員は30名。船級はNK、船籍はパナマ。

同船は、メタノール燃料対応の設計を採用し、NKのFuel ready(MA FR(C))Notationを取得。また、最新の解析技術を活用し、運航頻度の高い条件に最適化された船型を導入したほか、SURF-BULBやALV-Finといった省エネデバイス、Twisted Rupas舵を採用、これにより、EEDI(エネルギー効率設計指標)は基準値に対して50%以上の削減を実現し、20%の削減義務を大きく上回る性能を達成している。

また、最大2,500個の冷蔵・冷凍コンテナ積載が可能となってるほか、極厚高強度鋼板を用いた脆性き裂伝播停止技術の採用により、安全性を確保しつつ積載効率を維持している。加えて、NK DSS(EE2+Sn, MM, CNS, SM) Notationを取得、先進的なデジタル技術の適用も進められている。

環境規制への対応としては、SOxスクラバーの採用やNOx TierⅢ規制適応、有害物質一覧表の保持に加え、NK EA+ Notationも取得。荷役時においては陸上電源供給システム(AMSP)によりディーゼル発電機の停止が可能となっている。


情報発表元:ジャパン マリンユナイテッド - 12,800TEU 型コンテナ船“MAERSK EL BOSQUE”引渡
 
【関連ジャンル】
 造船メーカー : ジャパン マリンユナイテッド