
2025年3月18日(火)、グアムのアンダーセン空軍基地やその周辺海域で実施されていた固定翼哨戒機の多国間共同訓練「シードラゴン2025」が終了した。2週間にわたる集中的な訓練を経て、参加各国の対潜戦能力向上と協力体制の強化が図られた。
「シードラゴン2025」はアメリカ海軍第72任務部隊(CTF72)が主催し、アメリカ海軍のほか、オーストラリア空軍、インド海軍、海上自衛隊、大韓民国海軍の部隊が参加した。アメリカ海軍からは第16哨戒飛行隊(VP-16)、第47哨戒飛行隊(VP-47)のP-8A哨戒機2機が参加、このほか、オーストラリア空軍のP-8A、海上自衛隊のP-1、韓国海軍のP-3、インド海軍のP-8Iが参加した。
演習では、対潜戦訓練用の音響ターゲットである「MK-30」を活用した追尾訓練や、アメリカ海軍の対潜戦演習(ASWEX)を実施、各国の航空部隊がアメリカ海軍の潜水艦を追跡した。また、例年同様に競技要素が組み込まれ、各国の戦術や対応能力が評価された。その結果、2025年の優勝ベルト「ドラゴンベルト」はオーストラリア空軍が獲得した。
なお「シードラゴン2025」に参加したアメリカ海軍 第16哨戒飛行隊(VP-16)「ウォーイーグルス」はフロリダ州ジャクソンビルを拠点とし、現在は日本の三沢基地に展開、第47哨戒飛行隊(VP-47)「ゴールデン・ソードスメン」はワシントン州ウィドビーアイランドを拠点とし、現在は嘉手納基地に展開している。両部隊は、米海軍第7艦隊の作戦区域内で海上哨戒、偵察、戦域交流活動を継続する予定。
情報発表元:U.S. Navy 7th Fleet - Australia, India, Japan, Korea, and the U.S. Complete Multinational Exercise Sea Dragon 2025【関連ジャンル】 海運事業者 : 海上自衛隊 海運事業者 : インド海軍 海運事業者 : アメリカ海軍 海運事業者 : 大韓民国海軍