ジャパン マリンユナイテッド(JMU)は2025年1月23日(木)、熊本県長洲町の同社有明事業所で建造していたAQUAMARINE SHIPOWNERS LTD.(アクアマリン・シップオーナーズ)向け次世代省エネ型VLCC「PARNASSOS(パルナッソス)」を引き渡した。
同船は、次世代省エネ型タンカー「N-VLCC」の建造第2番船です。スポット用船向けVLCCとして累計35隻以上の建造実績を誇る商品の系譜を継ぎ、調和化船体共通構造規則(H-CSR)をはじめとした最新の規則を取り入れ、燃費性能の大幅改善を目指した省エネ型商品。全長は330m、幅60m、総トン数157,207トンとなる。
全長330mのコンパクトサイズに抑えながらも浅喫水でのDWTの最大化により、マラッカ海峡通峡を含む東西トレードに対応できるフレキシビリ
ティー性を持ち、大幅に燃費性能を向上させることで、顧客の競争力向上に寄与することをめざしている。
また、同船はSOx(硫黄酸化物)スクラバーを搭載しており SOx排出規制に適合、このほか、SCR(Selective Catalytic Reduction)を搭載しており NOx(窒素酸化物)排出規制(NOx TierIII)に適合しているほか、GHG(Greenhouse Gas)排出規制である、EEDI(Energy Efficiency Design Index)に対しては 2025年以降の契約船に適用される Phase3レベルを満たしている。
このほか、JMU独自開発の技術としては、省エネデバイスである新型SSD、SURF-BULB、ALV-Finと、実海域性能の向上を目的とした AX-BOWの船首形状を標準的に採用、また、G型エンジン(IMO NOX Tier III 対応 電子制御主機)と大直径低回転プロペラの採用により、旧世代を大幅に上回るパフォーマンスを達成している。
情報発表元:ジャパン マリンユナイテッド - 次世代省エネ型 VLCC“PARNASSOS”引渡【関連ジャンル】 造船メーカー : ジャパン マリンユナイテッド