海上保安庁は2024年11月21日(木)、千葉県の犬吠埼灯台と、スコットランドのマル・オブ・ギャロウェイ灯台の「姉妹灯台」提携に関する協力覚書に署名したと公表した。海上保安庁によれば、「姉妹灯台」の提携は世界初となる。
署名式はオンライン形式で行われ、日本側では海上保安庁の粟井次雄IALA日本理事と公益社団法人燈光会、スコットランド側では北部灯台局とチャリティ法人のマル・オブ・ギャロウェイ・トラストが参加した。提携は、両灯台とその周辺地域社会との歴史的・文化的つながりを促進することを目的としており、写真やビデオの相互展示、人員交流、情報交換、相互の灯台訪問が計画されている。
千葉県銚子市に位置する犬吠埼灯台は、1868年にスコットランドから招かれた灯台技師ブラントンによって設計され、1874年に初点灯した。2024年には初点灯150周年を迎え、国際航路標識機関(IALA)選定の「世界の灯台100選」にも選ばれ、2020年には国の重要文化財にも指定された。一方、マル・オブ・ギャロウェイ灯台はスコットランド最南端に位置し、1830年にロバート・スティーブンソンによって設計された。
両灯台はともにスコットランド人技師によって設計された共通点を持ち、さらに設計者同士の関係もあり、ブラントンはスティーブンソンの家族が運営するスティーブンソン事務所で技術研修を受けた経歴を持つ。
情報発表元:海上保安庁 - 世界初!姉妹灯台の誕生【関連ジャンル】 海運事業者 : 海上保安庁