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国土交通省 関東運輸局は2024年9月25日(水)、東海汽船に対し「輸送の安全確保等に関する警告書」を発出した。

これは、7月24日(水)、東海汽船の「セブンアイランド愛」が乗客116名を乗せて東京港竹芝桟橋から式根島へ向かう途中に油圧系統のトラブルが発生、乗組員による機関操作が適切に行われなかったことにより航行不能に陥り、漂流する事故が発生したことを受けたもの。「セブンアイランド愛」はその後タグボートに曳航され、漂流開始から約20時間後、大島岡田港へ着岸した。

関東運輸局は今回の事故を受け、7月25日(木)、7月28日(日)、8月2日(金)に海上運送法第25条第1項に基づく監査を実施したところ、運航再開前に「必要な再発防止の措置」を講じていなかった等、同社が定める安全管理規程を遵守しておらず、「輸送の安全が確保されていない事実を確認した」としている。関東運輸局が今回発出した警告は、経営層や安全統括管理者、運航管理者に対する安全管理規程の遵守や安全許いくの実施、再発防止策を講ずることなど7項目に及ぶ。

また、東海汽船は今回の警告書の発出を受け、事故の原因を公表、損傷個所の油圧ホースが本来の物とは異なる物が誤って取り付けられていたことや、左舷油圧低下警報が発報した際、乗組員が誤って右舷ガスタービンを停止したことなどが原因だったことを明らかにしている。あわせて、再発防止策として、確認体制の構築や緊急時の操作に関する再教育をすでに実施していることも公表した。


情報発表元:国土交通省 関東運輸局 - 輸送の安全確保等に関する警告書を発出しました
 
【関連ジャンル】
 船舶 : セブンアイランド愛
 海運事業者 : 東海汽船