画像提供:函館どつく

北海道函館市の造船企業である「函館どつく」は、2024年9月19日(木)、函館造船所において、「令和6年度 大規模消火・救難総合訓練」を実施した。訓練は、函館市消防本部と海上保安庁が協力して実施され、同社において大規模総合訓練を実施するのは今回が初めての試みとなる。

9月19日(木)の訓練では、建造中の4万トン型ばら積み貨物船内での火災発生を想定、社内自衛消防隊の初期消火が失敗し 4名が怪我をして取り残されているものと仮定して進行された。消防本部による救助実演と消火放水や、函館海上保安部の巡視艇「すずらん(CL-170.)」による海上からの消火放水訓練が実施された。

大規模訓練後には函館市消防本部北消防署の長野副署長から講評として、「造船所の職員は日ごろから溶接などで火花を見慣れていると思うが、本来、火花は大変危険なものであり、ひとたび火災が発生すると全てを焼き尽くしてしまうことを再認識して作業に掛かっていただきたい」との講話がなされたほか、函館どつく服部社長は「シナリオが無い現実の下では更なる混乱が予想されるため、これを機会に災害発生を想定した再点検を実施すること。また安全通路は同時に避難通路であることを認識し日ごろから整理整頓を実施すること」と訓示した。


情報発表元:函館どつく - 令和6年度 大規模消火・救難総合訓練を実施しました
 
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