画像提供:防衛省

防衛省は2024年8月30日(金)に、令和7年度予算の概算要求の概要を公表した。この中で、部隊新編や新規装備品導入などに伴う施設整備に関して、海上自衛隊における佐世保市「崎辺東地区」整備に360億円、呉地区における多機能な複合防衛拠点の整備に5億円が計上されていることが明らかになった。

佐世保市「崎辺東地区」の整備は、2021年1月にアメリカ軍から返還された12.9ヘクタールの敷地を整備するもので、海上自衛隊の大規模係留施設等が設置される計画。佐世保基地には、いずも型護衛艦が係船できる岸壁が存在しないほか、陸上自衛隊 崎辺分屯地の水陸機動団のAAV7を輸送艦へ搭載する際も倉島岸壁への陸送が必要になっており、「崎辺東地区」整備はこうした状況の改善が見込まれている。令和7年度予算の概算要求における360億円は同地区の「施設整備」費用として計上された。なお、同地区の整備では令和6年度予算でも257億円が計上されている。

呉地区における「多機能な複合防衛拠点の整備」は、2023年9月に閉鎖した日本製鉄瀬戸内製鉄所呉地区の跡地を整備する計画。防衛省は、装備品の維持整備・製造、訓練、補給等を一体的に機能させる拠点とする方針を示しており、令和7年度予算の概算要求における5億円はこの整備費用として盛り込まれた。


情報発表元:防衛省 - 防衛力抜本的強化の進捗と予算-令和7年度概算要求の概要-
 
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