三菱造船は2024年1月12日(金)、三菱重工業下関造船所 江浦工場において日本サルヴェージから受注していた海難救助船兼曳船の命名・進水式を実施、同船は「航洋丸」と命名された。
今回、命名・進水した「航洋丸」は、1998年から運用されている三菱重工業下関造船所製の現行船「航洋丸」の代替船として建造されているもので、全長は約80.6m、幅約15.5m、総トン数約3,000トンの船舶となる。
今回進水した新「航洋丸」は、大型海難に対応する日本最大級の曳航力を持ち、放水銃など消火装置の配置最適化と定点保持能力の向上により、他船の火災を消火する際の効率化を図っている。また、SCR(Selective Catalytic Reduction：排煙脱硝装置)の装備により、NOx(窒素酸化物)の排出が制限されるアメリカ・カナダ沿岸や北海・バルト海などの指定海域でも活動が行えるよう環境規制への対応を実現した。
このほか、半垂直ステムの新船型を採用、推進性能の向上が図られたほか、暴露甲板へROVなどの仮設装置を任意に配置できるよう工夫して作業性を向上、また、観測員などの臨時乗船者の滞在スペースを個室化して居住性向上を図るなどされている。
情報発表元：三菱重工業 - 三菱造船、日本サルヴェージ向け海難救助船兼曳船「航洋丸」の命名・進水式を下関で実施【関連ジャンル】 海運事業者 : 日本サルヴェージ
