駐日ノルウェー大使館は、2021年8月にノルウェー・アーレンダールを出発し、世界一周航海を実施している大型帆船「スターツロード・レムクル(Statsraad Lehmkuhl)」について、日本への寄港日程を公表した。
「スターツロード・レムクル」は、全長98m、1,516トン、3本マストの練習帆船。1914年にドイツ帝国の造船会社である「ヨハン.C.テックレンブルク(Joh.C.Tecklenborg)社」で建造された。建造当時はフリードリヒ・アウグスト大公に因み「グロスヘルツォーク・フリードリヒ・アウグスト(Grossherzog Friedrich August)」の船名で練習船として使用されていたが、第一次大戦後にイギリスへ戦後賠償で引き渡され、その後、ノルウェーの海運企業が購入、第二次世界大戦中の1940年から1945年まではナチス・ドイツに接収されていたが、戦後再びノルウェーに戻り、練習航海に使用されてきた。
今回実施されている世界一周航海は、「ワン・オーシャン・エクスペディション (One Ocean Expedition)」プロジェクトとして実施されているもので、同船はこれまで大西洋を横断、マゼラン海峡を通過して南太平洋へ抜け、2022年7月現在、フィジーへ寄港している。日本への寄港は、9月12日(月)から9月15日(木)まで横浜港、9月24日(土)から9月28日(水)まで那覇港、10月1日(土)から10月7日(金)まで石垣港に寄港予定となっている。
横浜寄港中は、ハンマーヘッドに着岸、SDGsのテーマに沿って海洋科学への関心を喚起するためのビジネス・学術セミナーなど、関係者向けのイベントのほか、9月13日(火)には、海洋・極地研究の一般向けプレゼンテーションを行う「オープンシップ」も予定されている。なお、日本滞在を終え石垣を出港したあと、船はフィリピンの首都マニラに向かう予定。
■NorwayInJapan:”One Ocean Expedition with Japanese subtitles”
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