画像提供:内海造船

内海造船瀬戸田工場では、2022年5月28日(土)、ジャンボフェリーの5,200総トン型新造フェリーの命名・進水式が実施された。船名は、碧い海、蒼い空、青い風をイメージし「あおい」と命名された。

船体概要

「あおい」は1機1軸船型の旅客船兼自動車航送船。旅客の乗降は主にC-DK右舷舷門から陸側人道橋で行われる。車両は、一部デッキは船首・船尾ランプドアで乗降し、他にも右舷乗降口から陸側乗降設備を利用して乗降が可能。トレーラシャーシ、トラック、乗用車の搭載を主としいるものの、ラフタークレーン車の搭載も可能。

また、左舷側にエンジンケーシングや煙突が張り出すデザインとされ、車両甲板を広くすることで車両の搭載数増加と荷役効率向上を図っている。

客室

▲2階中央の棚田のロビー&グルメカウンター「ふねピッピ」(©ジャンボフェリー)

客室スペースは、乗客のニーズに合わせ、プレミア席専用エリア、自由席エリア、ペット専用エリア、大型ドライバー専用エリアの4つの区分とされ、各エリアごとの入退場はQRゲートで管理される。

▲コンフォート・リクライニングシート(プレミア席) (©ジャンボフェリー)

プレミア席専用エリアでは、2階前方に「ゆりかご式チルト機構」を採用した独立式のコンフォート・リクライニングシートやプライバシーを確保できるコンパートメント個室などを配置、プレミア席の乗客のみ利用できる最前列のキャプテンシートやコーヒーラウンジをも用意される。

▲2階最前列のキャプテンシート(プレミア席専用エリア) (©ジャンボフェリー)

▲2階右前方のコンパートメント3(プレミア席) (©ジャンボフェリー)

2階中央には、靴を脱いで過ごすことができる「靴下エリア」を設定し、エリア内に遠赤床暖システム「ヒートプラス」付きのロフト個室を配置、子どもを含め最大3名まで利用できる。

▲2階中央のロフト個室・遠赤床暖(プレミア席) (©ジャンボフェリー)

2階左後方にも「靴下エリア」を設定、6人掛けのソファー席などが配置され、「高級旅館のラウンジで過ごしているような、穏やかでリラックスした時間」が提供される。

▲2階左後方のソファー席「ボックス6」(プレミア席) (©ジャンボフェリー)

3階には、ガラス手すり・天然ウッドデッキの専用バルコニー付き個室や、ロードバイクが持ち込めるファミリー個室なども設けられる。
▲3階中央左のバルコニー個室・遠赤床暖(プレミア席) (©ジャンボフェリー)

自由席エリアには、2階右後方に、グループで過ごせるソファー席と、体を伸ばして休めるのびのびシートが設置される。

▲2階右後方の自由席エリア (©ジャンボフェリー)

2階中央右には、ロードバイクを輪行袋に入れずに持ち込めるサイクルピットが設置される。ピットを利用するとプ、レミア席専用エリアにも入室が可能となる。
▲2階中央右のサイクルピット (©ジャンボフェリー)

ペット専用エリアには、ガラスバルコニー付きラウンジや、ウイズペット個室も配置される。

▲2階中央右の「もふもふラウンジ」(ペット専用エリア) (©ジャンボフェリー)

このほか、マイクロバブルの効果で温浴効果が高い「ホワイトイオン泉」を使った大浴場、足湯も設置される。

▲2階中央左のホワイトイオン泉の空飛ぶお風呂「雲の湯」 (©ジャンボフェリー)

▲2階中央左の海のテラス&足湯「虹の湯」(プレミア席専用エリア) (©ジャンボフェリー)

■ジャンボフェリー「あおい」2F前方客室(プレミア席専用エリア)動画

今後の予定

今回進水した「あおい」は今後、7月頃に就航開始日・予約開始日が発表され、8月に乗船予約が開始される予定。竣工は9月の予定で、習熟訓練の後、10月に就航する計画となっている。


情報発表元:内海造船 - フェリー『あおい』の進水式を行いました
 
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