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日本海洋船舶工学会は2021年7月5日(月)、「第5回 ふね遺産」の選考結果を発表、6隻1施設、計7件を認定したことを明らかにした。

「ふね遺産」認定制度は、日本船舶海洋工学会が創立120周年を機に2017年から実施しているもの。歴史的で学術的・技術的に価値のある船舟類や、その関連設備を「ふね遺産(Ship Heritage)」として認定、社会に周知し、文化的遺産として次世代に伝えることを目的としている。2019年からは認定基準を変更し、非現存船も認定の対象となった。

今回、「第5回 ふね遺産」に認定された案件は下記の通り

認定案件 評価 所有者
有人潜水調査船「しんかい2000」 深海の調査研究に多くの成果をあげ、「しんかい6500」建造のための基礎技術を確立した 海洋研究開発機構(JAMSTEC)
曳船「第一芝浦丸」 大正期の船舶建造技術を今に伝える 東京港建設事務所
移動図書館船「ひまわり」 全国にも例を見ない離島の人々の為の移動図書館船 尾道市
「三重津海軍所跡」 幕末の日本の造船事情を今に伝える遺構群 佐賀市(資産管理者)
コンテナ専用船「箱根丸」 海上輸送効率化を実現した日本初の新造コンテナ専用船 非現存船
(運航者の日本郵船、
建造者の三菱造船に認定書)
練習船・帆船「進徳丸」 大正から昭和にかけて多くの海技者育成に寄与した国内建造最大級の帆装を有する 非現存船
(神戸大学海事科学研究科 海事博物館に認定書)
「咸臨丸」 日本人がその太平洋横断航海に大きく寄与した、日本初のスクリュー推進式蒸気機関を備えた帆船 非現存船
(咸臨丸子孫の会,横須賀市,木古内町 教育委員 に認定書)

なお、今回認定された「ふね遺産」は、第33号から第39号までの認定となり、認定式の開催については、コロナ禍のため「未定」とされている。


情報発表元:日本海洋船舶工学会 - 第5回 ふね遺産認定のお知らせ
 
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