商船三井と海上技術安全研究所は2020年2月27日(木)、「主機のデジタルツインモデルに関する共同研究」を行っていくことで合意し、契約を締結した。
この研究は、主機の運転状態の「見える化」を推進するため、商船三井の運航船から収集した実海域運航データを用いて、2サイクルディーゼル主機のデジタルツインモデルを共同で開発・検証するもの。主機デジタルツインモデルの開発により、運航中に把握することが困難な主機状態量を可視化、主機の運転状態や経年劣化度合の推定を高精度化することを目指す。
商船三井は、既存のセンサー計測値から得られる情報をより多面的に捉えることで、故障予兆診断技術の精度向上に加え、状態基準保全手法の確立に貢献できるとしている。さらに荒天航行時などで、主機が非定常状態にある際の主機関性能も高精度に把握することが可能となり、トルクリッチの防止やトルク変動の抑制など最適で安全な運転へと繋げることも可能としている。
情報発表元:商船三井 - 主機のデジタルツインモデルに関する共同研究を開始【関連ジャンル】 海運事業者 : 商船三井