画像提供:国土交通省

2020年2月17日(月)から2月21日(金)にかけ、国際海事機関(IMO)汚染防止・対応小委員会(PPR)第7回会合が実施され、船底防汚塗料に関する国際条約「AFS条約」の強化に関する審議が行われた。国土交通省は、この審議において「日本が科学的根拠に欠ける船舶の環境規制の導入を阻止した」と公表した。

今回の会合では、海洋環境への有害性が認められている「シブトリン塗料」の使用禁止について審議された。国土交通省によれば、審議において欧州諸国が、過去に「シブトリン塗料」が塗布された船舶を含め、全船への一律適用を主張したものの、日本は、経年後の塗装中の対象物質は微小であるとの調査結果や、内航船や小型船は過去の塗装履歴を確認できないことを示し、規制対象を合理的な範囲に絞込む必要性を指摘した。

この結果、内航船・小型船は新規塗装のみが、大型外航船は最も外層の塗装(直近塗布分)と新規塗装のみが規制の対象となった。国土交通省は、この遡及適用の回避により、船舶所有者の負担を最小化しつつ、海洋環境を効果的に保全することが可能となるとして成果を強調している。


情報発表元:国土交通省 - 科学的根拠に欠ける船舶の環境規制の導入を日本が阻止
 
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