海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、2021年4月13日(火)から、欧州海洋研究掘削コンソーシアム(ECORD:European Consortium for Ocean Research Drilling)が主導するIODP第386次研究航海「日本海溝地震履歴研究(Japan Trench Paleoseismology)」に、海底広域研究船「かいめい」を提供、ECORDと共同で研究航海を開始した。
「かいめい」がIODPの国際的な枠組みのもとで運用されるのは今回が初。4月13日(火)に横須賀を出港し、JAMSTECはYouTubeで出港ライブを放送した。
今回の航海では、最大長40mの大口径長尺ピストンコアラーを使用して日本海溝の海底堆積物を連続的に採取し、過去に起きた地震の痕跡を調査する計画。これにより、日本海溝の巨大地震の特徴や発生のプロセスなどを知り、今後起こりうる地震の最大規模や発生頻度の推定につながることが期待されている。
なお、採取された柱状の地質試料(コア)は、JAMSTECの地球深部探査船「ちきゅう」の研究区画に運び込まれ、2021年秋頃、国際研究チーム全員が「ちきゅう」に集合して詳細なコアの分析を行う予定となってる。
情報発表元:海洋研究開発機構 - 海底広域研究船「かいめい」を用いた 国際深海科学掘削計画(IODP)第386次研究航海の実施について【関連ジャンル】 船舶 : かいめい 港湾 : 横須賀港 海運事業者 : 海洋研究開発機構