©Funeco News

海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、2020年1月8日(水)から1月15日(水)までの期間、地球深部探査船「ちきゅう」で鬼界海底カルデラでの掘削を目的とした航海を行い、試料採取に成功した。

今回の掘削は、大隈海峡に位置する「鬼界海底カルデラ火山」で過去に起きた超巨大噴火の規模を正確に求めることを目的として実施された。鬼界海底カルデラ周縁サイトにおいて、砂礫状で崩れやすい火山性堆積物からなる硬い地層を、海底下約100mの深度まで水圧式ピストンコアリングで試料採取することに成功、少なくとも2層の水中火砕流堆積物が確認された。

JAMSTECによると、今回の試料採取の成功により、神戸大学海洋底探査センターが実施してきたこれまでの反射法地震探査、火山噴出物の解析などの結果と合わせると、鬼界カルデラ火山で起きた7,300年前と95,000年前の超巨大噴火の噴出量を推定することが可能となるとしている。


情報発表元:海洋研究開発機構 - 鬼界カルデラでの「ちきゅう」掘削速報:過去2回の超巨大噴火を確認
 
【関連ジャンル】
 船舶 : ちきゅう
 海運事業者 : 海洋研究開発機構