画像提供:International Ocean Discovery Program

国際深海科学掘削計画(IODP: International Ocean Discovery Program)の一環として、「南太平洋高緯度域における古第三紀の気候記録復元」を実施するため、アメリカの掘削船「ジョイデス・レゾリューション」による研究航海が2020年1月3日(金)から開始される。航海には、日本人研究者3名も参加する予定。

今回の研究航海では、南太平洋高緯度域の新生代における古気候・古海洋変動を明らかにすることを目的として実施される。ニュージーランド沖から始まり、東方へ移動しながら南緯50度線に沿った5地点において海底堆積物の掘削を行う。特に、気候が非常に温暖であった古第三紀の暁新世から始新世の南半球高緯度域の海底堆積物が初めて連続的に掘削採取され、温室地球における海洋-大気循環の詳細が解明されることが期待されている。

日本人として参加する3名の研究者は1月4日(土)にフィジーのラウトカから乗船する。南太平洋において掘削の後、3月4日(水)にタヒチ島・パペーテに入港する予定。


情報発表元:海洋研究開発機構 - 国際深海科学掘削計画(IODP)第378次研究航海の開始について
 
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